リモートデスクトップを導入することで、どこからでもPCへアクセスし、アプリケーションの遠隔操作が可能になります。この記事では、キャプテラのユーザーから高評価を得た中小企業に最適な無料リモートデスクトップソフトを6つご紹介します。

無料で使えるリモートデスクトップソフト

リモートデスクトップソフトを活用することで、IT技術者が遠隔地から技術的な問題のトラブルシューティングを行ったり、オフィス外のリモートワーカーが必要なデータにアクセスしたりすることが容易になります。この種のソフトウェアは、IT、医療、教育、金融など、様々な分野のビジネスに適しており、次のような技術的課題を解決します。

  • 遠隔地からローカルネットワーク内のファイルへアクセス
  • ネットワークの混雑を避けてのファイル転送
  • リモートユーザーのための利便性を考慮した設定
  • ローカルユーザーの物理的な操作なしに技術的な問題を解決

在宅勤務の普及、eラーニングの進展、BYOPC (私物PCの業務利用) ポリシーなどにより、リモートデスクトップソフトへの需要が増加しています。本記事では、中小企業の担当者にとって有益な、キャプテラジャパンで高評価を受けた6つのリモートデスクトップソフトをアルファベット順にご紹介します。 

対象となる製品は、中小企業・小規模事業者に最適なリモートアクセス機能とファイル転送機能を備えており、過去2年間の平均総合評価が4.6以上 (5点満点中) で、日本語対応、もしくは日本向けのWebドメインを有しています。選定基準の詳細は記事の最後に記載しています。

AnyDeskリモートデスクトップソフトの接続オプションと最近のセッション
AnyDeskのメインダッシュボード (出典)
  • 総合評価:4.6 / 5
  • 使いやすさ:4.7 / 5
  • カスタマーサービス:4.3 / 5
  • 機能:4.5 / 5
  • 価格の妥当性:4.5 / 5

AnyDeskは、様々な場所からPCへのリモートアクセスを可能にするリモートデスクトップソフトです。暗号化されたデータに対しても遅延なくアクセスでき、言語圏を跨いで接続する国際ユーザー向けにキーボードレイアウト変換の機能を提供しています。AnyDeskの主要機能は以下の通りです。

  • チャットやホワイトボードによるオンラインコラボレーション
  • ファイル共有、画面共有、マルチモニター対応
  • カスタムユーザーインターフェース (UI)
  • モバイルアクセス
  • アドレス帳
  • リモートでのPC再起動
  • セッションのレポート作成
  • 自動請求処理
  • ユーザー権限の管理

個人ユーザーは、AnyDeskの無料版を利用できます。中小企業向けには、無料のビジネストライアルや、「個人利用」、「スタンダード」、「アドバンスド」といった3種類のライセンスオプションがあります。リモートアクセス、PCの再起動、プリント、ファイル転送機能は、全てのプランで利用可能です。個人利用プランでは、1人のユーザーが最大100台のデバイスへ無人アクセス可能で、最大3台のデバイスにログインできます。スタンダードプランにアップグレードすると、以下の追加機能が利用できます。

  • カスタムクライアントジェネレータやブランディング機能
  • セッションログ
  • ユーザー管理
  • 自動化のためのコマンドラインインターフェイス
  • パーソナルテクニカルサポートと専任のマネージャー

ISL Lightの接続とファイル転送オプション
ISL Lightの接続とファイル転送オプション (出典)
  • 総合評価:4.7 / 5
  • 使いやすさ:4.7 / 5
  • カスタマーサービス:4.7 / 5
  • 機能:4.6 / 5
  • 価格の妥当性:4.5 / 5

ISL Lightは、オンプレミスでもクラウドでも導入可能なリモートサポートツールで、Windows、Mac、Linux OSを搭載したPCで利用できます。テクニカルサポートを受けるためには、ライブチャットまたはメールの招待から送信される固有のセッションコードをクリックしてセッションに参加できます。他には、以下のような機能が利用可能です。

  • 画面共有
  • チャットによるコラボレーション
  • 権限管理
  • セッション記録
  • マルチモニターへのアクセス
  • モバイルデバイス対応
  • Wake On LAN機能
  • リモートデスクトッププロトコル (RDP) のルーティング
  • 招待メールによる他のオペレーターのセッション参加
  • 二段階認証 (2FA)

ISL Lightの価格は、導入形態とユーザー数によって異なります。ライセンスは、「パブリッククラウド」、セキュリティが強化される「オンプレミス」、または「プライベートクラウド」から選択できます。デバイス数の制限のない無料体験版も提供されています。 

 

RemotePCの接続、レイアウト、プライバシー設定
RemotePCの環境設定メニュー (出典)
  • 総合評価:4.6 / 5
  • 使いやすさ:4.6 / 5
  • カスタマーサービス:4.6 / 5
  • 機能:4.6 / 5
  • 価格の妥当性:4.8 / 5

RemotePC by IDriveは、オンプレミスまたはクラウド環境のどちらにも対応するリモートコントロールソフトウェアで、デスクトップやモバイルユーザーが様々なプラットフォームで利用できます。主に以下のような機能が提供されています。

  • 一意のキーとアクセスIDを用いたワンタイムアクセス
  • チャット、ビデオ会議、ホワイトボードを利用したコラボレーション
  • 拡張現実 (AR) を活用したライブ動画共有
  • セッション記録
  • マルチモニターアクセス
  • 画面の共有と非表示
  • リモート再起動
  • ロールベースのユーザー権限
  • アクセスログとWebアクティビティログによるセッション追跡

RemotePCには5つのライセンスオプションがあり、すべてのライセンスについて7日間の無料のトライアルを利用できます。「SOHO」と呼ばれる中間的なライセンスプランでは、無制限のユーザーライセンスと10台までのコンピュータのサポートが提供されます。2年間のプランの場合には、上記の機能に加えて以下の機能も利用できます。

  • ユーザーの追加と整理
  • RDPコネクタのアドオンオプション
  • エンドポイント向けのクラウドバックアップサービス

 

Splashtopのパスワード要件と権限設定
Splashtopのセキュリティ設定 (出典)
  • 総合評価:4.7 / 5
  • 使いやすさ:4.8 / 5
  • カスタマーサービス:4.7 / 5
  • 機能:4.7 / 5
  • 価格の妥当性:4.8 / 5

Splashtop (スプラッシュトップ) は、様々なデバイスからのアクセス、リモート印刷、セッション中やセッション外でのチャットを通じたコラボレーションなど、ビジネスやITサポートに便利な多彩な機能を備えたリモートアクセスおよびリモートサポートツールです。マルチモニターサポートやユーザーのロール・権限設定機能を提供し、モバイルアクセスと共に、Webリンクを通じたセッション記録や画面共有も可能です。

Splashtopのほとんどのバージョンで無料トライアルが提供されています。「ビジネスアクセスプロ」パッケージでは、企業向けに最大10ライセンスまで利用可能です。また、リモートITチームやサポートチーム向けの「SOS+10」パッケージでは、最大10台のコンピュータを無人アクセスで管理でき、チケットシステム、セッション中の音声通話、ウイルス対策のアドオンが含まれています。

TeamViewerリモートデスクトップツールの展開ステータスと履歴
TeamViewerのリモート管理の概要パネル (出典)
  • 総合評価:4.6 / 5
  • 使いやすさ:4.6 / 5
  • カスタマーサービス:4.3 / 5
  • 機能:4.6 / 5
  • 価格の妥当性:4.4 / 5

TeamViewer (チームビューワー) は、30以上の言語で利用可能なリモートサポートツールです。ユーザーは、スマートフォンやPCのブラウザからアクセスし、コード、セッションリンク、メール、WhatsApp経由で招待を送り、接続要求を確認して画面を共有できます。さらに、以下のような作業に対応しています。

  • VoIPを通じたビデオおよびチャットセッション
  • 個人やグループでのチャット
  • ユーザー権限の設定
  • マルチモニターへのアクセス
  • Webモニタリング、オンラインでのコラボレーション、マルウェア対策ツールなどとの連携
  • Webやモバイルからのアクセス

TeamViewerはシングルユーザー、チーム、企業向けに様々なライセンスオプションを提供しており、チーム用の「プレミアム」と「コーポーレート」ライセンスでは、最大15名までのユーザーが無制限のデバイスから接続可能です。

Zoho Assistによるリモートセッションの開始
Zoho Assistのリモートアクセスコントロールの開始オプション (出典)
  • 総合評価:4.7 / 5
  • 使いやすさ:4.7 / 5
  • カスタマーサービス:4.6 / 5
  • 機能:4.6 / 5
  • 価格の妥当性:4.7 / 5

Zoho AssistはPCだけでなく、iOSやAndroidデバイスでも利用できるため、IT技術者は場所や時間に縛られずにユーザーをサポートすることが可能です。Zoho Assistは様々なWebプロキシやファイアウォールに対応しており、以下のような主要な機能を備えています。

  • インスタントチャット
  • 画面共有
  • マルチモニターでのナビゲーション
  • モバイルデバイスへのアクセス
  • 組織の役割やグループに基づくアクセス権限の設定
  • 様々なプラットフォームへのリモートサポート
  • Zia、Zoho Desk、Zoho SalesIQなどとの連携

Zoho Assistの無料版は、1人の技術者と5台の無人コンピュータに対応しています。有料プランはいくつかあり、「リモートサポート」と「無人アクセス」の2つのカテゴリに分かれています。いずれも15日間の無料トライアルができます。リモートサポートのプロフェッショナルプランでは、レポート、カスタムメールテンプレート、セッションスケジュールなどの機能を利用できます。無人アクセスのプロフェッショナルプランでは、リモート印刷、ビデオチャット、Webhook、セッション記録、診断ツールなどが利用可能です。

自社にぴったりのリモートデスクトップソフトの選び方

リモートデスクトップソフトを導入する際に、多くの企業は高度なカスタマイズ機能、利便性、24時間体制の可用性を求めます。自社に最適なリモートデスクトップソフトを選ぶ時には、以下のポイントを考慮しましょう。

  • ビデオチャット、ホワイトボード、注釈などのコミュニケーションおよびコラボレーションツールが利用できるか
  • クラウド、オンプレミス、ハイブリッドのデプロイオプションがあり、デプロイ方法を切り替えることができるか
  • チームプロジェクト、トラブルシューティング、ITトレーニング、カスタマーサービスなどの主な要件に対応しているか
リモートデスクトップのSaaSやソフトウェアをお探しでしたら、キャプテラのリモートデスクトップソフトのリストをぜひご覧ください。


本記事で取り上げた製品の選定方法

製品の選定は、以下の基準で行いました。

  • 市場定義 キャプテラによる「リモートデスクトップソフト」の定義に該当するツールであること。すなわち、「リモートでファイルやアプリケーションへのアクセスを可能とし、ITに関する問題を解決するトラブルシューティングにも活用できる」こと
  • 中核機能   ファイル転送、リモートアクセス/コントロールなど、このソフトウェアカテゴリーの中核となる機能を備えているツールであること
  • 利用可能な国・言語 日本で利用することができ、日本語に対応していること 
  • レビュー件数の条件 2021年10月1日から2023年10月1日までの2年間で、検証済みのユーザーレビューが20件以上ある製品であること
  • 評価の条件 総合評価で、5つ星中4.6以上の星数を得ていること。また、「使いやすさ」、「カスタマーサービス」、「機能」、「価格の妥当性」においても高評価獲得