この記事は、2023年5月15日に掲載した記事を更新したものです。

プロジェクト管理ツールは、タスクの整理、チームワークの向上、進捗状況の追跡などに欠かせないものです。本記事では、キャプテラのユーザーレビューで評価の高いプロジェクト管理ツールを厳選してご紹介します。ぜひ自社に合ったツールを見つけて、ワークフローの簡素化やチームコラボレーションの強化にお役立てください。

ユーザー評価の高いプロジェクト管理ツール7選

プロジェクト管理ツールは、タスクやリソースの割り当て、スケジューリングなど、プロジェクトのさまざまな側面を自動化することができます。これにより、プロジェクトマネージャーは各段階を綿密に計画し、実行しやすくなります。また、進捗を明確に把握し、手動の繰り返し作業を効率化することができます。特にリソースやマンパワーが限られている中小企業にとっては、プロジェクト管理ツールを活用することに多くのメリットがあります。

プロジェクト管理ツールを導入することで、中小企業は効率化とコスト削減を図り、プロジェクトを期限通りに完了させることができます。さらに、チームメンバーがどこにいても円滑なコミュニケーションとコラボレーションを可能にするため、チームワークを強化し、生産的な作業環境の実現に寄与します。各ツールの詳細に入る前に、プロジェクトのプロセスの基本的な段階について理解しておきましょう。

プロジェクト管理の5つのフェーズ

プロジェクト管理の基本段階を理解することで、あらゆるプロジェクトの成功率を大幅に高めることができます。プロジェクトマネージャーが知っておくべき5つの段階を以下に紹介します。

  • 立ち上げ 開始段階では、プロジェクトの目標、範囲、成果物を定義するほか、全体の実現可能性や必要なリソースを確認します
  • 計画 計画段階では、チームが従うべきロードマップを設定し、タイムライン、予算、リソースの割り当てを詳細に決定します
  • 実行 続いて、プロジェクトの計画を具現化します
  • 監視・コントロール この段階では、計画に対する進捗状況を追跡し、必要に応じて調整を行います
  • 終結 最終段階では、プロジェクトを終了し、定められた基準に基づいて評価します

この記事では、キャプテラで最もユーザー評価が高い7つのプロジェクト管理ツールをアルファベット順に紹介します。すべて総合評価が5つ星中4以上であり、過去2年間に20件以上のユーザーレビューがあるツールを取り上げています。ソフトウェアの選定方法の詳細は記事の末尾に記載しています。

1.   

Asanaに表示されるキャンペーン
タイムラインやメッセージなど、さまざまな機能を利用できるAsanaのキャンペーン画面 (出典)

Asanaは、あらゆる規模のチームのタスクを一元管理し、コラボレーションを効率化するツールです。タスクの整理やチームのコミュニケーション向上のための機能を提供しており、中小企業のさまざまなニーズに対応しています。プロジェクトに合わせてカスタムフィールドを作成し、ステータスを更新できるため、情報をスムーズに共有して、チーム全員が状況を把握できます。受信トレイにはプロジェクトの最新情報が配信され、関連情報をチーム全員で確認できます。また、「マイタスク」セクションでは、各メンバーに割り当てられているタスクの優先順位が表示され、簡単に確認できます。さらに、Asanaはプロジェクトの予算管理を効率化するための時間追跡機能も提供しています。

Asanaの主な機能:

  • タスクの整理 タスクを細かい作業に分割して分かりやすく表示し、タスクのオーナーと期限を設定できます。
  • プロジェクトビューの統合 リスト、カレンダー、タイムライン、ガントチャート、カンバンボードなど、さまざまなビューで作業を整理し、ワンクリックでプロジェクトビューを切り替えることができます。
  • カスタマイズツール 一貫性のある方法でラベルをカスタマイズして追加し、組織全体に適用できます。タスクの並べ替えやフィルタリングも行うことができ、チーム全体が同じ形式でレポートを作成できます。
  • ルールライブラリ ルールライブラリではおすすめのルールが表示されるため、チーム独自のルールを素早く作成し、ルーチンタスクを自動化できます。
  • モバイルアプリ 外出先からアクセスできるモバイルアプリを利用できます。

2.

Backlogのダッシュボードテンプレート
チケットの詳細を表示するBacklogのダッシュボードテンプレート (出典)

Backlogは、中小企業の部門間のコラボレーションを向上させるために設計されたプロジェクト管理ツールです。タスク管理、カンバンボード、ガントチャートなど、プロジェクトを可視化して計画する機能を提供しています。Backlogは、特にコミュニケーションと情報共有に重点を置いています。また、機密情報を厳格に管理するために、シングルサインオンなどのセキュリティ機能を強化した有料プランも用意されています。Backlogは、主流のチャットやメールサービスと連携でき、既存のコミュニケーションツールと組み合わせて利用することが可能です。

Backlogの主な機能:

  • バーンダウンチャート 残りの作業量と残りの期間を可視化します。
  • バージョン管理搭載 すべてのリリースとアップデートを整理および追跡します。
  • Gitとの連携 コード管理のためのリポジトリが組み込まれています。
  • ワークフローのカスタマイズ チームのワークフローに合わせてカテゴリをカスタマイズして作成できます。
  • ドラッグアンドロップによるファイル共有:ファイル共有と関連するすべてのプロジェクトファイルを1つのワークスペースに一元的に保管します。

3. 

 Jiraのボードビュー
タスクのステータスをハイライト表示するJiraのボードビュー (出典)

Jiraは中小企業のアジャイルチーム向けに設計されています。さまざまなプロジェクトタイプに対応するカスタマイズオプションがあり、あらかじめ用意されたテンプレートを利用するか、ゼロからワークフローを作成することができます。繰り返し作業やワークフローを自動化することができ、チームメンバーはより重要なタスクに集中できます。また、Jiraはロードマップを統合してプロジェクト計画を可視化し、ステークホルダーとのコミュニケーションを促進します。ただし、予算管理機能は含まれていません。

Jiraの主な機能:

  • アジャイルプロジェクト管理 スクラムやカンバンなどのアジャイル手法の対応しており、反復的なリリースを効果的に計画、追跡、提供できます。
  • タイムラインの可視化 リアルタイムデータを一元的に表示して、情報に基づいた意思決定をサポートします。また、プロジェクトのタイムラインを追跡し、チームがプロジェクトを調整できるよう支援します。
  • ダッシュボードのカスタマイズ カスタマイズ可能なダッシュボードで、プロジェクト、進捗状況、タスク、レポートのビューを作成できます。
  • レポートとインサイト スプリントのゴールに向けたタスクの進捗を追跡・監視できます。 
  • 課題管理の自動化 課題の見落としを防止します。

4.

Miroのタスク管理画面
各タスクをハイライト表示するMiroのタスク管理画面 (出典)

Miroは、チームが視覚的にブレーンストーミングを行い、計画を立て、プロジェクトを管理できるコラボレーション用のホワイトボードプラットフォームです。主流のプロジェクト管理ツールやタスク追跡ツールと双方向で連携することが可能であり、それによってワークフローを合理化し、チーム全体が最新の情報にアクセスできるようになります。予算管理機能は含まれていません。

Miroの主な機能:

  • リアルタイムコラボレーション チームメンバーは世界中どこからでも、同じボードで同時に作業できます。
  • ダイアグラム作成とプロセスマッピング インテリジェントなフォーマット設定、豊富な図形ライブラリ、高度なマインドマップ、コネクタにより、フローチャートやジャーニーマップの作成を簡素化します。 
  • 依存関係のマッピング プロジェクトのフローを可視化し、潜在的なボトルネックを特定します。 
  • サードパーティとの連携 Miroは、Jira、Slack、MS Teamsなどのサードパーティツールと連携できます。
  • ダッシュボードのカスタマイズ 組織のニーズに応じてダッシュボードをカスタマイズできます。
  • Miroアシスト マインドマップ、ダイアグラム、コードを自動的に生成するほか、複数の付箋をインテリジェントに要約します。

5. 

 Notionのボードビュー
タスクをハイライト表示するNotionのボードビュー (出典)

Notionは、タスク、Wiki、プロジェクト情報を1箇所に集約して、情報とチームを一つにするように設計されたプロジェクト管理ツールです。チームは、各自のワークフローや必要とされる情報に合わせてプラットフォームをカスタマイズできます。また、ユーザーはフィルタとソート機能を使用して、自分のタスクに関連する情報を表示して集中的に作業できます。チームメンバーはNotionの集中管理型のプラットフォームで、タスクを割り当て、期限を設定し、進捗を追跡することもできます。

Notionの主な機能:

  • プロジェクトビューのカスタマイズ:チームは、タイムライン、テーブル、カレンダー、さらには独自のカンバンボードを選択し、進捗状況を視覚化できます。
  • 組み込みの自動化ツール:反復作業を軽減し、チーム全体の効率性を向上します。
  • AIによるプロジェクトドキュメントの作成:プロジェクト計画のドラフトを迅速に作成したり、改善したりできます。
  • スプリントの自動化 エンジニアリングチームやプロダクトチームは、バックログの監視、スプリント調整、バグの追跡などができます。
  • GitHubやSlackとの連携 ワークフローを接続し、異なるプラットフォーム間におけるコラボレーションを合理化できます。

6.

Quireのリストビュー
 タスクステータスを表示するQuireのリストビュー (出典)

中小企業はQuireを活用して、タスクを細分化し、ワークフローを見える化できます。プロジェクト表示にさまざまなオプションがあり、チームは重要なアイデアをブレーンストーミングしたり、進捗をタイムラインで追跡したりするなど、ニーズに合わせて最適な方法を選べます。その他にも、チームのコラボレーションとプロジェクトの追跡を強化する機能を提供しています。チームメンバーは、共有カレンダー、インタラクティブな分析、カスタムフィールドなどの機能を活用して、常に最新情報を参照し、進捗を監視できます

Quireの主な機能:

  • 入れ子リスト タスクとサブタスクを階層構造で整理でき、複雑なプロジェクトを管理しやすいタスク単位に分解します。
  • スマートフォルダ 異なるプロジェクトのタスクを一元的に整理して表示できます。
  • タスクバンドル 親タスクの下に子タスクをまとめて表示し、見やすく管理できます。
  • シングルサインオン 信頼できるIDプロバイダーが管理する単一の認証ポイントからQuireにアクセスできます。
  • まとめて操作 メンバーやタグの設定などの変更を、選択したタスクに一括で反映させることができます。
  • Zapierと連携 2,000以上のアプリをQuireと一気に連携してワークフローを自動化し、生産性を飛躍的に高めます。

7.

 Trelloのボードビュー
 製品ロードマップを表示するTrelloのボードビュー (出典)

Trelloはカンバンボードのレイアウトを採用しており、リストとカードでタスクとその進捗状況を視覚的に整理できます。これにより、チームは業務を把握しやすくなります。Trelloには、メンバーの割り当て、期限の設定、ファイルの添付、チェックリストなどの機能が搭載されており、チーム内のコミュニケーションが向上し、全員がプロジェクトのタスクと期限を共有できます。また、TrelloはJiraなどのプロジェクト管理ツールやSlackのようなコミュニケーションプラットフォームと連携することができ、ワークフローを一元化し、複数のアプリケーションを切り替える手間を省けます。

Trelloの主な機能:

  • 組み込み型の自動化システム「Automation」 チームが重要なタスクに集中できるように、Trelloのほぼすべてのアクションに対してコマンドを実行して、自動化されたルールを設定できます。
  • 「Power-Up」によるさまざまなアプリとの連携 レガシーアプリをTrelloのワークフローに接続し、豊富な拡張機能を提供するPower-Upを使用して連携させることができます。
  • ワークフローのカスタマイズ 特定のプロジェクトのニーズに合わせて、カスタムリスト、ラベル、カードテンプレートを作成できます。

自社に最適なプロジェクト管理ツールの選び方

いくつかの重要なステップに従って、最適なプロジェクト管理ツールを選定しましょう。

  • ニーズの把握 チームの規模やプロジェクトの複雑さを考慮し、プロジェクト管理ツールで解決する必要のある具体的な課題を特定する
  • 機能の確認 タスク管理、スケジュール管理、コラボレーション機能、レポート機能、システム連携など、自社で必要となる機能を確認する
  • 利便性 無料トライアルで実際にインターフェイスを試して、製品がユーザーフレンドリーであり、チームの技術的なスキルに合っていること
  • 拡張性 ビジネスの成長に合わせて拡張することができ、将来的にビジネスニーズが変化した場合でも対応できること
  • セキュリティ データの暗号化や安全な保管など、堅牢なセキュリティを備えているか確認する
  • カスタマーサポートとコスト 製品ベンダーが迅速なサポートを提供し、コストが予算内に収まるかどうかを確認する
プロジェクト管理のソフトウェアをお探しですか?キャプテラのプロジェクト管理ツールのリストをぜひご覧ください。


本記事で取り上げた製品の選定方法

製品の選定につきましては、2024年4月時点での以下の基準により行いました。

  • 評価の条件 総合評価で、5つ星中4以上の星数を得ていること。
  • レビュー件数の条件 2022年4月20日から2024年4月20日までの2年間で、検証済みのユーザーレビューが20件以上ある製品であること。そのうち、1件以上が日本のユーザーからのレビューあること
  • 市場定義 キャプテラによる「プロジェクト管理ツール」の定義に該当するツールであること。すなわち、プロジェクトのあらゆるフェーズにおいて、タスク割り当て、リソース配分、マイルストーン追跡などを自動化することができ、様々なプロジェクト形態 (コラボレーション型、トップダウン型、統合型など) に対応できること
  • 中核機能   コラボレーションツール、プロジェクト計画・スケジューリング、報告・プロジェクト追跡、タスク管理など、このソフトウェアカテゴリーの中核となる機能を備えているツールであること
  • 利用可能な国・言語 日本で利用することができ、日本語に対応していること 
  • 以上の条件を満たす製品のうち、評価上位7製品を選定