サクサク共同作業!汎用的な国産グループウェア6選

2022/10/31 投稿者: Alberto Sakai

グループウェア (またはコラボレーションツール) は、社内コミュニケーションを円滑にして、共同作業を促進するソフトウェアです。ここでは、業界や業務にとらわれず、あらゆる場面で使える日本生まれのグループウェア6選を比較して紹介します。

共同作業を効率化する国産グループウェア

リモートで業務を遂行する上で欠かせないツールの一つは「 グループウェア」です。コラボレーション (またはコラボレーティブ) ツールとも呼ばれますが、その名が示すように、組織・チーム内のメンバーが円滑に共同作業を行えるようにするソフトウェアのことです。

グループウェアの根幹となる機能はコミュニケーション管理ファイル共有で、付随機能としてドキュメント管理、カレンダー管理、タスクの進捗管理、Web会議などを含むこともあります。

この記事では、コラボレーションに特化した国産グループウェアを紹介します。とにかく共同作業を円滑に進めたい、日本の企業文化に合わせて設計されたツールが欲しい、といったご要望をお持ちの方はぜひ参考にしてください。なお、特定の業界・業務 (建設業、貿易取引、ソフトウェア開発など) 専用のものは対象外にし、あらゆる場面・規模で使用できる汎用性を有するツールに絞りました (選定方法の詳細は文末をご参照ください)。なお、掲載はアルファベット順としています。

1. Chatwork (チャットワーク)

グループウェア - Chatwork
Chatworkでは、プロジェクトごとにグループチャットを作成することができます (出典)

ビジネスチャットとしてお馴染みのChatworkですが、様々な機能を持つグループチャットの他に、データファイルを共有・整理することも可能なので、十分とグループウェアとして活用することができます。

さらに、タスク管理、Web会議、ユーザー管理などの機能を搭載しており、モバイルアプリやAPI連携も利用できます。

無料のフリープランでは基本機能に制限があり、それに伴い一部のメッセージ (ファイル追加のメッセージなど) を参照できない場合があります。また、ユーザー数の上限は100人まで、ストレージ容量は1組織あたり5GBになります。年間または月間契約の有料プラン (ビジネス、エンタープライズ) では、ユーザー数に上限がなく、1ユーザーあたり10GBまでの容量を利用できます。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • ビデオ通話
  • API連携
  • モバイルアプリ

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2. flouu (フロー)

グループウェア - flouu
flouuによるファイルの横断的検索 (出典)

Flouuは、社内に散在する情報やファイルを集約してリモートワークを促進し、組織の業務効率やワークフローの改善を支援するツールです。ドキュメント、コメント、添付ファイルの中身まで横断的に検索できる全文検索機能を装備しています。

ドキュメント単位でチャットすることができ、リアルタイムのコラボレーションに適しています。また、公開範囲やユーザー権限の設定により、オープンな情報共有環境を構築することが可能です。

料金プランは一つだけで、1ユーザーごとの課金制になっています。セキュリティ強化やOCR文字認識機能をオプションで追加することもできます。フリープランはありませんが、クレジットカード情報不要の14日間お試し版が提供されています。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • ドキュメントのリアルタイム編集
  • API連携

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3.  GroupSession (グループセッション)

グループウェア - GroupSession
GroupSessionのスケジュール画面 (出典)

GroupSessionは、企業・組織の情報共有や、テレワーク導入を促進するために設計されたグループウェアです。ファイル管理やチャットといった基本機能の他、スケジュール、掲示板、施設予約、稟議 (ワークフロー)、在席管理などを特徴としています。

無料版はデスクトップアプリケーション (Windows、Linux) として配布されており、グループウェアとしての基本的な機能を備えています。モバイル版や有償サポートを利用する場合は別途費用が発生します。ユーザー数には制限がありません。

クラウド版の「GroupSession byCloud」は有料となりますが、プラン (スマート・プレミアム・専用サーバ) により料金が異なります。詳細は、ベンダーサイトをご確認ください。30日間の試用版を申し込むことができます。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • ワークフロー
  • スケジュール

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4. iQube (アイキューブ)

グループウェア - iQube
iQubeではドラッグアンドドロップによるファイルの移動ができます (出典)

iQubeは完全クラウド型のグループウェアで、情報が属人化しない組織作りを支援するために開発されています。グループごとに文書を共有することができ、閲覧可能なユーザーを指定することも可能です。また、文書に対してユーザー同士でコメントを交わすことにより、円滑な共同作業を実現します。さらに、スケジュール、レポート、ToDoリストを通じて、プロジェクトの進捗をスケジュール上で管理することもできます。

無料の「エントリープラン」で最長3か月間、全機能を試すことができます。その後は、「テレワーク・スタンダード・プレミアム」のどちらかの有料プランにアップグレードする必要があります。搭載されている機能の組み合わせがそれぞれ異なりますが、グループウェアのコア機能である「ファイル共有」は、スタンダードプランでは利用できない点にご注意ください。詳しくはベンダーサイトをご覧ください。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • ワークフロー
  • スケジュール
  • タイムカード

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5. Ni Collabo 360 (エヌアイコラボ360)

グループウェア - Ni Collabo 360
社内SNSのように使えるNi collabo 360の「UP!」機能 (出典)

Ni collabo 360はグループウェアの機能を基本とした製品ですが、経費精算や支払い管理などを装備した、多機能の営業支援・CRMシステムとなっています。

「UP!」というコミュニケーションツールで、社内SNSのように情報共有をすることができます。また、ファイルをフォルダ分けして保管し、ツリー構造で整理することが可能です。他には、ワークフロー、ミーティングアレンジ、回覧板、プロジェクト管理などの機能を備えています。

サーバにインストールするライセンス購入型の「パッケージ版」と、月額課金型の「クラウド版」(2,000ユーザーまで利用可) が提供されています。クラウド版の場合は、初期設定費用の他に、機能によって異なる月額料金が設定されています。詳しくは、ベンダーの価格表をご確認ください。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • モバイルアプリ
  • ワークフロー
  • スケジュール

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6. R-Group (アールグループ)

グループウェア - R-Group
R-Groupのステークホルダ管理画面 (出典)

R-GROUPはクラウド型の無料グループウェアです。利用者数制限なしで、ファイル共有とチャット以外に、タイムライン、スケジュール、掲示板、タイムカード、シフト表、名刺管理などの12種類の機能を標準搭載しており、追加費用ゼロでスマートフォン版も利用できます。

登録フォームに基本情報を入力後、メールで送られるアクセス情報ですぐに使うことができます。初めて利用するときにはデモ用のデータ (メッセージやグループユーザー) が表示されますが、ワンクリックで一斉削除して初期化されます。

主な機能

  • タスク管理
  • チャット
  • ユーザー管理
  • モバイルアプリ
  • スケジュール
  • タイムカード

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プロジェクト管理ソフトリモートオフィスツールにもコラボレーション機能は見られますが、限定的になりがちです。例えば、社内コミュニケーションのやり取りがスレッド化されていなかったり、ファイルの整理・検索が容易にできなかったりします。よって、共同作業を重視する場合は、包括的なスイート製品ではなく、グループウェアに特化したツールの検討をおすすめします。

コラボレーションツールをお探しでしたら、キャプテラの グループウェアのリストをぜひご覧ください。

本記事で取り上げた製品の選定方法

製品の選定は、以下の基準で行いました。

  • 市場定義 キャプテラによる「グループウェア」の定義に該当するツールであること。すなわち、「オンラインまたはイントラネットベースでチームワークを実現するための環境を提供」し、チーム内の情報共有とコラボレーションを可能とすること
  • 中核機能    コミュニケーション管理、ファイル共有など、このソフトウェアカテゴリーの中核となる機能を備えているツールであること
  • 利用可能な国・言語 日本で利用することができ、日本語に対応していること
  • 価格オプション 無料プランまたは無料トライアルを提供していること
  • その他の条件 特定の業界・業務に特化したのものではなく、ある程度汎用的なツールであること

注意:掲載内容は2022年10月時点での情報です。最新の情報は各ベンダーへご確認ください。

この記事で言及されている製品、プログラム、サービスは、国によっては提供されていないか、法令や規制により制限されている可能性があります。製品の提供状況や、国・地域の法令遵守に関しては、ソフトウェア・プロバイダーに直接お問い合わせください。

筆者紹介

酒井アルベルト。マドリード・コンプルテンセ大学情報学部卒業。学術博士 (千葉大学)。NHK国際放送アナウンサー、琉球大学准教授を経て、現在はキャプテラにてシニアコンテンツアナリストを務める。技術・社会・ビジネスの観点からのコミュニケーションに関心がある。

酒井アルベルト。マドリード・コンプルテンセ大学情報学部卒業。学術博士 (千葉大学)。NHK国際放送アナウンサー、琉球大学准教授を経て、現在はキャプテラにてシニアコンテンツアナリストを務める。技術・社会・ビジネスの観点からのコミュニケーションに関心がある。